2016/06/30

エティハド航空A380ファーストクラス搭乗記:アブダビ→ムンバイその1(ラウンジ編)

僕はとてもラッキーだと思います。

まず、

①昨年一時帰国の際に利用したエティハド航空がマイルのキャンペーンを実施したため通常より1.6倍のマイルが貯まった。カトマンズ→アブダビ→成田→アブダビ→デリーと言う遠回りの上にビジネスクラスとファーストクラスの利用だったため、1回の一時帰国で合計して40,000マイル近く貯まった

②ちょうどマイルが貯まった直後にエティハドゲスト(エティハド航空のマイレージプログラム名)が改悪化を発表し、ぎりぎり少ないマイル(現在必要マイルの半分程)でアブダビ→ムンバイ間のファーストクラスのチケットをゲットできた。ついでに、先日利用したクウェート→アブダビのビジネスクラスチケットもゲットできた。それでも、まだマイルが余っている状態。

③当初はムンバイ線を新型B787-9のファーストクラスに乗れる予定だったが、その後機材変更で旧型のB777-300ERへ。これでも十分に楽しみだったが、何と昨年末からアブダビ→ムンバイ路線に長距離用の豪華A380が導入される事が話題に!この機材は、ファーストクラスが完全に個室になってシートとベッドが別々に分かれ、更にはファーストクラスの上をいくザ・レジデンスと言うプライベートバスとベッドルーム付きのクラスも設置されている。これは嬉しいニュース!どうせまた機材変更が変わるかもしれないだろう、とずっと思いつつ、本当に予定通り2016年5月1日からA380がムンバイ線に導入されました!そのため、4月上旬に当初飛ぶ予定だったのを一度5月上旬へ日付変更をして、A380に乗れる様にしました。

④2014年夏よりず~っと改装工事をしていたエティハド航空のファーストクラスラウンジ。当初は2015年4月にオープン予定で、それが2ヶ月後の6月まで延び、その後一切話は無くなり、2017年にアブダビ空港に新しいターミナルがオープン予定する事からその新ターミナルがオープンするまでファーストクラスラウンジは永遠にオープンする事は無いのではないかとエアラインマニアの間では噂になっていました。ところが!忘れかけた頃の今年2月に2016年5月に現在のターミナルにオープンするという話が正式発表されました!これは絶対にオープンしてから行った方が楽しみが倍増すると思い、5月から更に6月へ日付変更をしてぎりぎりチケットの有効期限が切れる日のフライトに乗る事にしました。このラウンジは2016年5月30日にオープンをして、ちょうどその1週間後にできたてほやほやの状態で僕はラウンジを訪問します。

このブログは、2つに分けます。<その1>はアブダビ空港のエティハド航空ファーストクラスラウンジの体験レポート、そして<その2>は機内レポートと致します。

近年でファーストクラスに乗るのは2回目。昨年、入札式アップグレードで、同じエティハド航空のアブダビ→成田間をファーストクラスで移動しました。昨年はまだラウンジがオープンしていなく、ラウンジ体験が無かったので今回は人生初の(近代)ファーストクラスラウンジに潜入です。

いつも僕はとても若く思われ、場合によっては20代前半に間違えられる事も。威厳が大切だと思い、今回は馬鹿にされたくないため普段から着慣れないカジュアルな薄いジャケットを羽織ります。こうすると、ちょっと「しっかりした人」に見えるかと思います(笑)。

昨晩泊まったプレミアー・インからターミナルまでは徒歩5分。涼しいエアコンの効いた廊下を歩き、最後に外の道路を渡ります。

去年はビジネスクラスとファーストクラスが一緒の入口でしたが、今回はファーストクラスの入口が専用になっていました。これはもっと楽しみを倍増させます♪

入口には、ポーターが沢山待機しています。ビジネスクラスの入口を通り抜け、ファーストクラスに向かいますが、ジャケットのお陰で「あなた、ファーストクラスのお客様?」と聞かれる事も無く、違和感無しにファーストクラスの入口へ向かう事ができました(笑)。

ファーストクラス入口

ターミナル前は高級車がずらり

この高級車、実はエティハド航空の無料送迎車です。ビジネスクラス(一番安い予約クラスZを除く)とファーストクラスの乗客は、アラブ首長国連邦(UAE)内ならどこでもリムジンサービスがあり、ラグジャリーカーで空港へ向かう事ができます(或いは空港から目的地へ)。今回は空港ターミナル付近のホテルだったので、頼みませんでした。ちなみにこのリムジンサービス、日本ではまだ実施されていませんが、インド各都市やヨーロッパ、アメリカ、オーストラリア、東南アジアではこのサービスを利用する事ができます。昨年はデリーで空港→自宅送迎をお願いしましたが、その際BMWの7シリーズでやって参りました。

さて、ファーストクラスの入口から入りますが、建物内はビジネスクラスのチェックインカウンターと繋がっています。

ビジネスクラスのチェックインカウンター

ファーストクラスのカウンターは生憎カメラとの距離が近くて写真が撮れる環境では無かったので、代わりにカウンターの反対側にあるソファーエリアを載せます。恐らく、家族連れの時お父さんがチェックインをしている時に家族が寛げるような感じの場所。

ファーストクラス客用のソファー

専用の出国カウンターがあり、セキュリティーチェックを通ります。セキュリティーチェックを抜けると、すぐに目の前に落ち着いたファーストクラスラウンジ&スパが現れます。ここが、先週オープンしたばかりの新しいラウンジ!ドキドキ♥

ファーストクラスラウンジ入口

まず、受付に一人の女性が立っており、笑顔で迎えてくれました。ちょっとチャットをして、その間ラウンジスタッフに連絡を取っていた様子。ここのラウンジスタッフですが、以前ビジネス・ファーストクラスが兼用ラウンジだった時の優秀スタッフさんをこちらに呼んだそうです。ここから、エレベーターで1階上へ上がります。

エレベーター前のロゴ

エレベーターと降りると、女性スタッフが「お待ちしておりました」と言う表情で迎えてくれました。あまりに付きっ切り感がありすぎて、写真を撮っている余裕が無いです(笑)。

まず、ロッカーに手荷物を預けるか聞いてくれました。最初はジムで運動をしたい(そう、ラウンジ内にジムがあります!)と言ったら、服が手荷物に入っている事から一旦運動が終わったら預けなおすのがベストとアドバイスを頂きました。同じ女性スタッフが、フィットネスルームまで案内をしてくれます。

フィットネスルームに着くと、次はこちらを管理している女性が対応をしてくれました。まず服を着替えた方が良いと言う事で、ジムの中にあるバスルームへ案内してくれ、一緒にくし、歯ブラシセット、そして髭剃りを(頼んでいないのに)用意してくれました。ずっとスタッフが付きっ切りなので、本気で写真撮っている暇が無い!

なので、ラウンジ内部最初の写真はプライベートになったバスルームの中から(笑)。大理石張りの豪華な雰囲気です。シャンプーやボディーソープはハンガリーブランド、オモロヴィッツァ(Omorovicza)製。ハンガリーの天然温泉水を配合したコスメメーカーで、有名な商品は「ハンガリーミスト」と呼ばれる化粧水で日本だと100mlで10,000円程するそうです。知らなかった~。

シャワー室

オロモヴィッツァのソープ類

シンク

用意された歯ブラシセット等

ドアを開けてジムへ出ると誰も居なかったのでシャッターチャンス!

ランニングマシーン

自撮り(笑)

この時点で、ジムのスタッフが戻ってきました。ナイスタイミング!絶対どこかに監視カメラ付いていると思う(笑)。ジャケットはなんとアイロンがけをしてくれると言う事で、運動中はジャケットと脱いだ服も併せて持っていきました。

まずはランニングマシーンから。凄いハイテクで、こんなタッチスクリーンの最新版見た事ありません。マシンの脇には、イヤフォン、タオル、そして水が準備されていました。イヤフォンは、どうやら走行中にYouTubeが観れるそうです。

イヤフォンも

水とタオル

操作パネル

操作パネル

4月末以降忙しくてデリーでいつも通い付けのジムに行っていなく、大分走っていません。以前は週3回ベースで1回あたり40分は連続でランニングマシーンで走っていましたが、今回は20分が限度でした。またデリー戻ったら通い始めなければなりません(笑)。

ジムはこじんまりとしていてランニングマシーン2台の他には、バイクとステップが1台ずつあるだけです。でも、ファーストクラスラウンジ自体を利用しているお客は大分少ないので(エティハド航空でファーストクラス搭載の機材は数も限られています)、これでも十分だと思います。

バイク

いい汗かきました。バスルームに戻ると、なんとアイロン掛けをしてくれたジャケットがちゃんとハンガーに掛かってカバーしてあり、更には脱ぎ捨てた服がきちんと畳んであって立派な紙袋に入っていました。この小さな気遣い、ジャパニーズみたいです(笑)。

ハンガーに掛かったジャケット

畳まれた服

ムンバイ行きの搭乗券

ちなみに、フライトの出発時刻は14:10でしたが、08:20にはラウンジに入っていました。ラウンジを満喫するためです!

シャワーを浴びて、運動でリフレッシュした後は一旦手荷物をすべて預け、食事を楽しむ事にします。時間的には朝食ですが、アラカルトのメニューは24時間いつでも注文OKなので、朝からガッツリやりました。

メインのラウンジ(と言うか巨大なレストラン)に入ると、スタッフが希望の席を聞いています。景色を楽しみたかったので窓際でお願いしました。景色はターミナル1を望めますが、その間に工事現場があるため、そんなに景色は良い訳ではありませんが大好きな飛行機が眺められるのでプラスです。

ラウンジから眺める景色

さて、メニューを拝見します。まずは飲み物メニューから。

表紙

前書き

シャンパンと白ワイン

シャンパンは白がボランジェ、そしてロゼがDuval Leroyです。

赤ワインとデザートワイン

ビール、アペレティフ、ブレンドウィスキー

その他ウィスキー、コニャック

メニューにはヘネシーのパラディが!価格ドットコムの最安値でも700mlで97,200円とファーストクラスラウンジだけあって置いているものが違います!

あと、ジャパニーズウィスキーでヤマザキが置いてありますね。

ジンやラム

ウォッカ、テキーラ、その他の酒

カクテル

カクテル

カクテルは世界各地の都市の名前になっていて、その土地の特徴を表したもの。例えば、「ムンバイ」はチリやコリアンダー(パクチー)が入っていたり、「上海」はジャスミンや醤油が入っていたり、「ニューヨーク」はメイプルシロップやアップルが入っていたりと、個性豊かです。パクチーや醤油ってカクテルに合うのかな(笑)。試しませんでした。

カクテル続き

さて、アルコール類ですが、僕が入った時はイスラム教の断食月であるラマダーンが始まる日。エティハド航空のラウンジでは、ラマダーン中は、日中は酒が提供されないけど、日没から日の出までは普段通り提供されます。食事に関しては24時間大丈夫だし、シガーラウンジでシガーを吸うのも問題ありません。エティハド航空のスタッフは地上も空も外国人が多く(と言うかUAE人は非常に少ない)、世界各国のクルーが居るので、あまり断食中に食事しても違和感はありません。

なので、今回も色々魅力的なワインや酒が色々メニューにありましたが、試すことはできませんでした。飛行機の中では日中でもアルコールは提供されるので、機内までのお楽しみとします。

ここからアルコール無しのモクテルメニュー。酒が飲めないので、モクテルばかり飲み物として注文しました。

モクテルメニュー

ソフトドリンク

次に食事メニュー(アラカルト)。

後で気づきましたが、ラウンジの奥に行くとビュッフェカウンターもあるそうです。ここは朝食とスナックが提供されるそうですが、僕が訪問した(後ほど昼時に)時間帯には何も並んでいませんでした。アラカルトが充実しているので、あまりビュッフェは必要無さそうです。

メニューの表紙

前書き

朝食メニュー

朝食以外のメニュー

チーズとデザート

そして、このラウンジ自慢が、エミレーツパレスと言う、アブダビの自称7つ☆ホテルのシェフが作るUAE伝統料理のコースメニュー。このエミレーツパレスは24カラットの金粉が入ったカプチーノが飲めるホテルとして有名で、ミーハーな僕はそのカプチーノを去年試してみました(笑)。その時のレポートがこちら

ラウンジスタッフもこのコース料理をイチオシしていたので、是非トライ。

自慢のコースメニュー

まずはテーブルセットアップから。最初の飲み物は、モクテルの「アブダビ」と試しました。何と、これはコーヒーベースの飲み物で、ブラックコーヒー、カルダモン、ローズ、そしてトニックを合わせたもの。コーヒーをモクテルとは非常に珍しいですが、美味しくてはまりました。ただ、口コミで読むと、これは好き嫌いが分かれる様で、人それぞれだと思います。

テーブルセットアップ

「アブダビ」とスパーリングウォーター

エティハド航空B777-300ER機

コースメニューの突き出しはデーツとチャーミと呼ばれる地元の酸味の効いたヨーグルトで、ピスタチオを砕いたものが掛かっていました。デーツはサウジアラビア産だそうです。この濃いほど良い酸味のヨーグルトとデーツがすごくマッチして、シンプルなものですが非常に美味でした。

突き出し

次はスープです。チキンと大麦のスープ。お米のダシのスープで、真ん中に大麦にコリアンダーが掛かっています。あれ、チキンの肉が入っていると記載ありましたが、チキンは無かった様な。どちらにしろ、これもナイスプレゼンで楽しみました。味は、シンプルな塩味で、ズバリ言うと特に印象深いものではありませんでした。

大麦のスープ

スープのアップ

ここで中東料理のミニ講座。

中東とは言えども、広いです。良く馴染み深いカラフルな豆のペーストやブドウの葉に包まれたサラダ等は、一般的にレバノンやシリア等の地中海沿岸の料理になります。これらの地域は降水量も比較的あり、気候も温暖で年間を通して暑すぎず寒すぎず、色々な野菜も収穫できるので料理の種類もとてもリッチです(四季もあるので日本と気候も似ています)。

それに対して、UAEは完全に砂漠地帯で穀物もほとんど育たず、年間を通して雨も極端に少なく、夏は50℃近くなる灼熱の大地です。アブダビは石油が発見される前(1960年以前)は人口1,000人程のひなびた村に過ぎず、道路や病院等のインフラも整っていない時代でした。なので、UAEの食文化を期待しても、この厳しい環境で育ったものだけしか無いし、伝統的に質素です。今こそは、豊富な石油資源によって裕福な超近代的な街になり、美しい大自然が売りの観光地にもなりました。

アブダビは落ち着いたエレガントな旅行地です。治安も良いですし、是非お勧めします。エティハド航空がアブダビのハイライトを紹介した動画があるので、シェアします。この動画、去年エティハド航空に乗った時の搭乗動画として繰り返して放映されていたので、音楽が頭に染みついています(笑)。


アブダビの紹介動画

話がちょっと逸れてしまいましたが、エティハド航空はアブダビとしてのプライドを持ち、地元の風土料理を最高に提供したいとした意気込みが感じられたメニューがまさにこのコース料理なのです。とても工夫を感じる事ができました。

この背景を踏まえると、美味しく感じます。

次に、パンが提供されました。種類は、ピタパン、普通のパンと、手前がパイの様なパンで、UAE風のエティハドオリジナルブレッドと言う事で、試してみました。ほんのり甘く、ナッツの砕いたものがまぶしており、美味しかったです。

パン各種

UAE式のエティハドオリジナルブレッド

ここで、モクテルのお代わりを。テーブルを担当してくれたルーマニア人のクリスチャンは実は普段は機内のF&Bマネジャーで、非常に料理や飲み物に詳しく、アドバイスを頂きました。本来なら、コースに合ったワインをお薦め頂きたいものですが、今はラマダーン中でそれができないので、モクテルでアドバイスを頂きました。次のコースは塩分があるので、さっぱりした爽やかな酸味の効いた飲み物が良いとの事。「Controlled Airspace」をお薦めされ、これにはレモンとオレンジのシュラブにソーダ、アーモンドシロップ、お酢とタイムが入った飲みものです。確かに爽快でした(笑)。

Controlled Airspace

オマーンエアE175機

次のコースはホタテ貝の前菜。ほんのり火が通った2つの大きなホタテ貝が、ムグラビーヤと呼ばれるパスタの一種の上に載っています。ムグラビーヤは結構な量でした。ここで炭水化物取り過ぎて後のコースと機内食が食べれなくなると嫌なので、ムグラビーヤは二口つまむ程度に。

ホタテ貝とムグラビーヤ

ホタテ貝

このホタテ貝の焼き加減が丁度よくとても美味でした。絶対醤油に合う!

前菜の後はお口直しです。バニラヨーグルトのシャーベットでした。口の中がさっぱり~!

お口直し

バニラヨーグルトシャーベット

そして、メインコース。ラム肉のメドフーンと呼ばれるもので、ラム肉をバナナの葉に包み、72時間漬け込んで蒸したという時間を掛けて出来上がった肉です。付け合わせはサフランライス、温野菜とひよこ豆のトマトソース。

ラム肉のメドフーン

ラム肉のメドフーン

72時間も漬け込んでいるだけあり、香ばしくて柔らかく、肉は口の中でとろけました。中東はラム・羊系にはずれはありません。元々臭みがあるはずなのに、匂いをうまく消すのはこの地域では得意です。

ここで3杯目のモクテル。今度は「Nacelle」。グレープジュース、レモンジュース、ローズマリーシロップが入ったこれも爽やか系の飲み物です。これも、クリスチャンに料理に合う飲み物としてお薦めされました。

「Nacelle」

肉は見事な柔らかさです。

ラム肉の柔らかさ

メイン終了後、ちょっと気になった品がメニューにありました。それは、ロブスターの冷製スイートコーンスープ。コースから外れてしまいますが、クリスチャンにお願いしたら嫌な顔せずに引き受けてくれました。暫く、外の景色を楽しみながら待ちます。

そして、やってきたスープ。盛り付けが芸術作品の様です(笑)。真ん中に、スイートコーンのアイスクリームが入っています!

ロブスターの冷製スイートコーンスープ

真ん中の白いのはアイス(笑)

スープの中にアイスクリームって人生初めてw。ロブスターは肉厚だったし、歯ごたえもしっかりあって美味しかった。でも、スイートコーン+アイスクリームが入っているだけあって、甘かったです。

エティハド航空B777-300ER機

最終コースはデザート。その名もバセアーサ。デーツ、サフランとカルダモンを混ぜた生地の間に生クリームを挟ませ、ベリーとミントの葉でトッピングしたもの。この生地はキャラメルの様な感じで柔らかいです。結構なボリュームだったので、この生地は1枚で十分でした。見た目が小川軒のレーズンウィッチそっくり(笑)。

バセアーサ

<エミレーツパレスの5コースメニューの印象>
どれも流石ファーストクラスと思わされるクオリティーの高い食事でした。正直言うと質素な地元料理をこれほど豪華に創作し、プレゼンに凝る事ができるのは凄い技術だと思います。突き出しのデーツやホタテ貝の程よい焼き加減、そして口の中でとろけるラム肉は楽しむ事ができました。

ただ、味に関しては塩ベースのシンプルなのが多く、前菜もメインも味付けは同じな様に感じ始めます。日本料理が基本醤油ベースであるのと同じ感覚なんだと思います。

もし、初めてこのラウンジに来られるのでしたら、このコース料理を「体験」と言う意味で頼んで良いと思います。このエミレーツパレスの5コースメニューは、世界中どこのレストランに行っても同じものは食べれないでしょう。珍しいUAEの創作料理はエティハド航空の自慢でもあるので、是非一度お試しを。ムグラビーヤ(ローカルパスタ)であまり腹を満たさない様に(笑)。

食事の〆に、ミントティーを頂きました。突き合わせで、ハチミツとミントの葉がやって参りました。

〆にミントティー

ところで、ファーストクラスに使用されている食器はすべてジャパン製です!ニッコーと言う金沢にある老舗ブランドで、何だか嬉しいですね。

ニッコー製の食器

さて、今回食事は雰囲気を楽しむためにゆ~っくり、ゆ~っくり食べました。08:45に食事が始まって、10:35までほぼ2時間掛けて!いや、そうでもしないと雰囲気が楽しめないし、フランスのレストランがどうしてわざと食事を遅く持ってくるかがよ~く理解できました。このラウンジ、時間が非常にゆったりと流れ、早く食べるのは勿体ない。マッサージが時間長い方が良いのと一緒で、食事も同じ感じです。同席する相手も居なかったのに、不思議です(笑)。

でも、ずっと付きっ切りでサーブしてくれたクリスチャンと会話が弾みました。彼はつい2週間前に夫婦で日本を旅行してきて、東京のグルメを楽しんだ話をしました。渋谷のとあるビルの上には世界最高レベルのバーテンダーが居るバーがあるとか、あそこのクラブが良いとか、どんなに安いコンビニ弁当でも食事のクオリティーが非常に高いとか(繰り返しますが彼はF&Bマネジャーなので、飲食関係中心のお話になりました)。

食事が終わった後、クリスチャンがシガーラウンジに入ってみないか、と誘われ、拝見しました。詳しいシガーの歴史や種類、そしてそれぞれどう味が違うのか説明をしてくれ、勧められましたが、「俺は普段タバコ吸わないからいいよ」と言ったら、「自分も普通のタバコは吸わないけどシガーは吸う。シガーは、タバコとは違うんだ。肺に入れないし、口の中で香りを楽しむもの。タバコを吸わなくても、シガーは楽しめる。」と言っていたので、それでは、と言う事で、一本試すことにしました。

10:40からスパの予約が入っていたので、一旦マッサージをしてきます。その間、クリスチャンが初心者でもお勧めのシガーを選んで用意してくれると言う事。

シガールーム

シガールーム

シガー各種

スパへ向かいます。メニューは、昨年ビジネスクラスラウンジで体験したのと同じ。こちらも、Six Senses Spaです。メニューはこちら

エティハド航空のビジネスクラスラウンジのスパは今や有料になってしまいましたが、ファーストクラスラウンジでは15分なら無料マッサージを体験できます。マッサージか、もしくは美容サロンでエクスプレスカットと言うバリカンだけ使用した無料カットかどちらかを選べます。

スパに行くとき、どうやら僕は唯一のラウンジに居る乗客になった様です(笑)。完全にプライベート気分♪この時も、クリスチャンがわざわざスパまで案内してくれました。

誰も居ないラウンジ

スパの内部

個室

メニューは15分のバックマッサージを選択しました。フィリピン人の女性セラピストでした。フレンドリーで会話をしながらも結構な力で腰と背中をマッサージしてくれ、とても気持ち良かった。ファーストクラスラウンジでは、以前ファースト・ビジネス兼用ラウンジだった時の優秀なスタッフだけこちらに派遣をしている様なので、本当にスタッフの皆さんは対応が良いし、アメニティーはどれを取っても質が高いです。

マッサージ終了後、シガーラウンジへ戻るとクリスチャンがセットアップを完了していました。初めて試す人はコヒーバが良いと薦めてくれ、横にアラビアンコーヒーとデーツ、そしてチョコレートが並びます。シガーには「法則」があって、色々と勉強になりました。めちゃめちゃ詳しいので、どうしてそんなに詳しいか聞くと以前勤めていたドバイの5つ星ホテルのシガーバーでソムリエをしていたらしい。そりやシガーの事詳しすぎる訳だ!!

セットアップ

これがお薦めされたシガー

まず、クリスチャンがシガーの先っぽを切ります。そして、ここに火を当てます。ライターやマッチだと良くないらしく、バーナーで燃やした方が良いみたいです。

シガーカット

燃やします

タバコと一緒で、吸って中の火を広めます。シガーは、巻いている葉っぱが一番高価だと言う事をこの時話していました。

シガー置き場

しばらくしてカスをタバコの様にポンポンと叩いたら、それはNGだと教えてくれました。シガーでは、カスは自然に落とさせなければいけない。例え、それがうっとうしくても。色々あるのね。もう完全に「シガー教室」の雰囲気です(笑)。

後は持ち方を注意されました。タバコの様に持たず、3つの持ち方があり、一番簡単なのはこれ↓

シガーの持ち方

人差し指と中指の間にシガーを挟んで、拳の形で手を握る。もう一つの方法は手の平を上に向け、下から親指と人差し指を使って持つ方法。奥が深い!!ちなみにシガーメニューはこんな感じ。

表紙

前書き

メニュー
 
全部で9種類あります。そして、シガーに合うお薦めのお酒メニューが次のページに。

アルコールメニュー

どうやら、シガーはそのまま吸うだけでは無く、コーヒーの様な苦いものやスイーツと一緒に飲む・食べるのがシガーの味を奥深く楽しむ事ができるそうです。他のスタッフさんが、同時にアラビアンコーヒーを持ってきてくれました。正直違いが判らない(汗)。

でも、スイーツは大好き。先ほどのアラカルトメニューにあった気になるスイーツがあったので、お願いしました。それはチョコレートケーキの上にキャラメルアイスが載ったもの。ただ、お願いした時クリスチャンの顔があまりちょっと険しかったので、やばい、色々頼み過ぎ?ちょっと図々しかった?と思っていたら、後から「実はシガーラウンジでは食事が禁止なんですよ」と言われ、でも、今回は特別にマルティーニグラスで提供して飲み物みたいにして出すから、特別にOKすると言われました。なるほど、シガーラウンジでは食事禁止なのね。わがまま聞いてくれて配慮ありがとう!

ほら、飲み物みたいには。。。見えないか(笑)

チョコレートケーキとキャラメルアイス

ちょっと一人でシガー&スイーツを楽しんでいたら、クリスチャンが戻ってきて搭乗時間を教えてくれました。もう後15分程でボーディング!え、マジでもうそんな時間なの?と思っていたら時は既に昼の1時近く。搭乗時間は13:10。出発は14:10。08:20からこのラウンジに居ましたが、あっと言う間に4時間半が経過しました。いや、まだ時間足りないよ~。シガーも中々減らず、初めてだったので火も消えやすく、ちょくちょくバーナーで葉を焼き直しますが、それでも吸引力が足りないのか火が消えてしまう。結局、時間もあったので半分ぐらいで終わってしまいました。確かに、香りはあるし、落ち着きますね。その後、服や自分の息がかなりシガー臭かったけど(話す時に自分の息の匂いが判る程w)。

最後に、クリスチャンがラウンジ内を案内してくれました。ラウンジの中には、更にファーストクラスの上を行くザ・レジデンスのラウンジがありますが、ここは使用中らしく、中を見学する事はできませんでした。このラウンジには専属の執事も付くそうです。ムンバイ線も、ザ・レジデンスは導入されていますが、料金はファーストクラスの5倍!そのアブダビ→ムンバイのザ・レジデンスの運賃は片道日本円で50万円(1名でも2名でも同料金)。それだけ高ければ、専属の執事付かなければヤバいね。

他に見せてくれたのはバー(でもラマダーン月の日中のため棚は空っぽ)、リラックスルーム、テレビルーム、子供部屋。後、美容サロンもあり、散髪やペディキュアも出来てしまいます!これはビジネスクラスラウンジでもあり、去年はそこで散髪をしました。その時のレポート(ビジネスクラスラウンジ)はこちら

空っぽのバー

ラウンジ奥の方

ラウンジのフライト案内モニター

テレビルーム

写真にはありませんが、テレビルームの横に喫煙所もあります。

そして、リラックスルーム。口コミで読むと、希望であれば枕や毛布も用意してくれるそうです。シートは150度ぐらいまで下がり、レッグレストはほぼ水平になります。もし、長時間のトランジットがあればこちらで休まれると良いでしょう。

リラックスルーム

リラックスルーム

朝食や午後のスナックタイムには、ビュッフェカウンターも開くらしいです。この時間帯は飲み物以外何も置いてありませんでした。

ビュッフェカウンター

奥のダイニングルーム

キッズルーム(子供部屋)

そして美容サロン。

美容サロン

美容サロン

ペディキュアサロン

サロン室

そして、そろそろラウンジともお別れ(泣)。4時間半があっと言う間に経ちました。最後に、荷物を受け取ります。クリスチャンと記念撮影をお願いしました。彼は知識たっぷりのスタッフで、飲食関係に詳しいだけでは無く、シガーに付いてもとても細かく説明をしてくれ、文句無しの優秀スタッフです。クリスチャンだけは無く、ラウンジのスタッフはどの人も非常に親切で愛想が良く、家族的でした。お陰様で、アットホームな気分を味わう事が出来たので時間が経過したのが非常に早く感じたのだと思います。

ラウンジの入口

クリスチャンと記念撮影

さらば、ファーストクラスラウンジよ

ゲートへ向かいます。

ムンバイ行き既にボーディング!

免税売り場

免税売り場

第3ターミナルの廊下

民芸品店

着きました!

ゲート

先ほどのモニターにボーディングとなっていましたが、実際ゲートに到着した時に丁度搭乗が始まりました。ファーストクラスの乗客が最初に呼ばれ、迷わず機内へ向かいます。

A380、実は乗るの今回が初めて!オール二階建てのこの機材、近くで見るとクジラの様に巨大です。そして、初めて飛行機の2階から搭乗します!

隣のA380機

これがムンバイ行きA380機

運命の分かれ道はこちら

天国へ上がる気分♪

もうすぐだー!

そして、遂に次は機内レポートです!

<エティハド航空アブダビ空港ファーストクラスラウンジの印象>
一言で言うとアットホーム!これが、ビジネスクラスのラウンジとファーストクラスのラウンジの一番の違いです。正直、ファーストクラスの本格的なラウンジは今回初めての経験なので、他社と比べる事が出来ませんが、少なくても同社のビジネスクラスラウンジと比較する事はできます。

ビジネスクラスのラウンジは、名前の通り「ビジネスマン的」です。と言うのは、効率が良く、ビュッフェには常時様々な種類の食事が並び、スタッフがテキパキテーブルの上に置かれた食器の片付けをする。ビジネスセンターがあり、ちょっとした仕切られた椅子が並ぶコーナーがあったりと、忙しい人が快適に過ごせる場所です。スタッフは対応が良くても、プライベートな感覚では無い。基本的にすべてセルフサービス。

ファーストクラスのラウンジは、まず提供されているものが豪華。バスルームのアメニティーにしても、お酒のチョイスにしても、とにかく市場からトップクオリティーのものを集めた感じ。スタッフは常に気配りをして、乗客の希望するものをできるだけ叶おうとする。食事はアラカルト式で、すべてスタッフが食事を運んできて注文もすべてスタッフにお願いする形。なので、ビュッフェコーナーも何も並んでいませんでした。また、ビジネスクラスラウンジにあった仕切られた椅子が並ぶ場所が無かったり、ビジネスセンターも見当たりませんでした。恐らく、ラウンジ全体が落ち着いているので仕切られた場所が無く、代わりにリラックスルームがありますが、もし周りの目を気にする乗客であればちょっと落ち着かない可能性はあります。でも、とにかく「人的サービス」が半端なく、やっぱり客としては一番求めるのはホスピタリティー。クリスチャンの最初から最後までの細かなケアはまるで専属の執事の様でもありました。「4時間半のラウンジ滞在が短い」と感じさせられるのは相当滞在を楽しめたからです。

本当に、最高のラウンジ体験でした。間違い無く、今まで訪問したラウンジの中でナンバー1です。


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